第6回公認心理師試験・午前問3は、児童相談所における「社会診断」と担当職種を問う問題です。
問題
児童相談所において、子どもと家庭の社会診断を行う職種として、適切なものを1つ選べ。
① 児童委員
② 民生委員
③ 児童指導員
④ 児童心理司
⑤ 児童福祉司
正答は⑤ 児童福祉司です。
なぜ児童福祉司なのか
厚生労働省の児童相談所運営指針では、児童相談所における診断は、社会診断・心理診断・医学診断・行動診断などに分けて整理されています。
社会診断は、児童福祉司や相談員等が、調査を通して、子どもや保護者が置かれている環境、問題と環境との関連、利用できる社会資源などを明らかにし、必要な援助を検討するために行います。
したがって、この問題では⑤ 児童福祉司が正答になります。
児童相談所の「診断」と担当職種をセットで覚える
- 社会診断:児童福祉司・相談員等
- 心理診断:児童心理司
- 医学診断:医師
- 行動診断:一時保護部門の児童指導員・保育士等
試験では、特に「児童福祉司=社会診断」「児童心理司=心理診断」の対比が重要です。
児童心理司の役割や児童相談所の体制については、「児童相談所の体制と連携」の過去問解説もあわせて確認すると整理しやすくなります。
各選択肢の解説
① 児童委員
誤りです。児童委員は地域で児童や妊産婦の生活・福祉に関する相談援助などを担いますが、児童相談所で社会診断を担当する職種ではありません。
② 民生委員
誤りです。民生委員は地域住民の生活上の相談・援助などを担いますが、児童相談所の社会診断担当職種ではありません。
③ 児童指導員
誤りです。児童相談所の一時保護部門では、児童指導員や保育士等が、生活場面での観察などをもとに行動診断を担います。
④ 児童心理司
誤りです。児童心理司が担うのは心理診断です。面接・観察・心理検査などをもとに心理学的観点から援助内容や方針を検討します。
⑤ 児童福祉司
正しい選択肢です。児童福祉司や相談員等が、家庭環境、問題と環境との関連、社会資源などを調査し、社会診断を行います。
社会診断で見るもの
社会診断は単に家庭の情報を集めるだけではありません。子どもと家庭を取り巻く環境を把握し、問題との関連を整理し、どのような社会資源や援助が利用できるかまで検討します。
- 子ども・保護者が置かれている生活環境
- 問題と家庭・学校・地域などの環境との関連
- 利用可能な社会資源
- 必要となる援助の方向性
このように、心理検査を中心とする心理診断とは視点が異なります。
試験対策として覚えること
- 児童福祉司・相談員等 → 社会診断
- 児童心理司 → 心理診断
- 医師 → 医学診断
- 児童指導員・保育士等 → 行動診断
「職種名」だけで覚えるより、それぞれがどの視点から子どもと家庭を理解するのかをセットで整理しておくと、類似問題にも対応しやすくなります。



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