公認心理師資格試験 過去問解説 第4回 午前 問44|免疫担当細胞

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公式問題

免疫担当細胞に含まれないものを1つ選べ。

  1. 単球
  2. 好中球
  3. 赤血球
  4. B細胞
  5. T細胞

正答:③ 赤血球

この問題のポイント

第4回午前問44は、血液中に存在する細胞のうち、どれが免疫を担う細胞なのかを区別する問題です。

最大のポイントは、

「血液中にある細胞」=「すべて免疫細胞」ではない

ということです。

単球、好中球、B細胞、T細胞はいずれも免疫応答に関与します。一方、赤血球の中心的な役割はヘモグロビンによる酸素運搬であり、本問の「免疫担当細胞」には含まれません。

日本免疫学会の資料でも、顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、T細胞、B細胞などを免疫に関わる細胞として挙げる一方、赤血球や血小板は免疫細胞とは見た目も働きも異なる血液細胞として区別されています。

免疫は「自然免疫」と「獲得免疫」に分けて整理する

免疫担当細胞を覚えるときは、細胞名をばらばらに暗記するよりも、まず自然免疫と獲得免疫〈適応免疫〉に分けると整理しやすくなります。

免疫の種類 主な特徴 本問に出てくる代表的な細胞
自然免疫 病原体に対して迅速に反応する。食作用などを担う 好中球、単球から分化するマクロファージなど
獲得免疫〈適応免疫〉 特定の抗原を認識し、免疫記憶を形成する B細胞、T細胞

日本免疫学会は、T細胞とB細胞による免疫を獲得免疫とし、マクロファージ、樹状細胞、好中球などが関わる免疫を自然免疫として整理しています。

本問では、この大枠が分かっていれば①②④⑤はすべて免疫担当細胞側に分類できます。

選択肢ごとの解説

① 単球

免疫担当細胞です。

単球〈monocyte〉は白血球の一種で、血液中を循環しています。

組織へ移動すると、マクロファージなどへ分化し、病原体や異物を取り込む食作用〈貪食〉などを通して自然免疫に関与します。

試験対策では、

単球 → 組織でマクロファージなどへ分化 → 自然免疫

という流れで覚えておくと整理しやすくなります。

② 好中球

免疫担当細胞です。

好中球〈neutrophil〉は白血球の一種で、自然免疫を担う代表的な細胞です。

病原体を取り込み、処理する食作用を持ち、特に細菌感染などに対する初期防御で重要な役割を担います。

日本免疫学会でも、好中球は自然免疫に関わる主要な免疫細胞として位置づけられています。

③ 赤血球

免疫担当細胞には含まれません。正答です。

赤血球〈erythrocyte〉も血液を構成する細胞ですが、中心的な役割はヘモグロビンを介した酸素の運搬です。

つまり、

赤血球=血液細胞ではあるが、本問でいう免疫担当細胞ではない

という区別が重要です。

日本免疫学会の解説でも、免疫細胞と赤血球・血小板は同じ造血幹細胞から生じる血液細胞の仲間である一方、見た目も働きも異なるものとして説明されています。

より専門的には赤血球が補体系や免疫複合体などと関わる場面もありますが、公認心理師試験で問われている「免疫担当細胞」の分類では、赤血球を免疫細胞として選ぶ必要はありません。

④ B細胞

免疫担当細胞です。

B細胞〈B lymphocyte〉はリンパ球の一種で、獲得免疫を担います。

抗原を認識したB細胞の一部は形質細胞へ分化し、抗体を産生します。また、一部は記憶B細胞となり、同じ抗原へ再び反応するときの速やかな免疫応答に関わります。

試験では、

B細胞 → 抗体 → 獲得免疫

という対応をまず押さえておきましょう。

⑤ T細胞

免疫担当細胞です。

T細胞〈T lymphocyte〉もリンパ球の一種で、獲得免疫を担います。

T細胞には複数の種類があり、他の免疫細胞の働きを調節するヘルパーT細胞や、感染細胞などを攻撃する細胞傷害性T細胞などがあります。

試験では、

T細胞 → 細胞を介した免疫応答の調節・攻撃 → 獲得免疫

という大枠を理解しておけば十分です。

「血球」と「免疫細胞」を混同しない

この問題で最も狙われているのは、血液細胞の分類です。

血液には、

  • 赤血球
  • 白血球
  • 血小板

などが存在します。

このうち、免疫を担う多くの細胞は白血球に分類されます。

したがって試験では、

血液中に存在する → 免疫細胞

と短絡しないようにしましょう。

特に赤血球は非常に代表的な血液細胞なので、「血液の細胞だから免疫にも関わるのでは」と迷わせるディストラクターになっています。

試験での見分け方

本問は次のように整理すれば短時間で解けます。

自然免疫

  • 単球/マクロファージ
  • 好中球

獲得免疫

  • B細胞
  • T細胞

免疫担当細胞ではない

  • 赤血球

つまり、

単球・好中球・B細胞・T細胞は免疫側、赤血球は酸素運搬側

と分類できれば正答に到達できます。

まとめ

第4回午前問44では、血液を構成する細胞の中から免疫担当細胞を区別する力が問われています。

単球や好中球は自然免疫、B細胞やT細胞は獲得免疫を担います。一方、赤血球は血液細胞ではありますが、中心的な役割は酸素運搬であり、本問でいう免疫担当細胞には含まれません。

試験では、

「血球」と「免疫細胞」は同じ分類ではない

という点を押さえておきましょう。

正答:③ 赤血球

Sources

  • 日本心理研修センター「第4回公認心理師試験 午前問題」

https://www.jccpp.or.jp/files/items/126/File/04_gokaku_happyo_05.pdf

  • 日本心理研修センター「第4回公認心理師試験 合格基準及び正答」

https://www.jccpp.or.jp/files/items/126/File/03_gokaku_happyo_05.pdf

  • 日本免疫学会「高校生物教育への取り組み」
高校生物教育への取り組み
学術会議の高等学校の生物教育における重要用語における免疫関連用語の変更について
  • 日本免疫学会「免疫細胞はどこで、どんな細胞からつくられるの?」

https://files.jsi-men-eki.org/general/q_a/kawamoto.pdf

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