第6回公認心理師試験・午前問36は、神経性やせ症〈anorexia nervosa〉に伴う身体の変化を問う問題です。正答は⑤ 骨密度の低下です。
神経性やせ症では、低栄養や低体重の影響により、徐脈、低血圧、低体温、産毛の増加、内分泌系の変化、骨密度低下などがみられることがあります。本問では「増加・上昇」と書かれた選択肢が典型的な身体所見と逆になっている点を見抜きます。
- 問題
- 選択肢の要点
- 正答
- 神経性やせ症とは
- なぜ骨密度が低下するのか
- 選択肢① 産毛の減少
- 選択肢② 血圧の上昇
- 選択肢③ 体温の上昇
- 選択肢④ 脈拍の増加
- 選択肢⑤ 骨密度の低下
- 骨への影響は「女性ホルモンだけ」ではない
- 体重回復が重要になる理由
- 徐脈・低血圧・低体温はセットで整理する
- 産毛はなぜ目立つのか
- 月経や性腺機能の変化
- 消化器症状
- 皮膚・毛髪の変化
- 医学的重症度の評価が重要
- 公認心理師が注意したいこと
- 「骨密度低下=すぐ骨折」ではない
- 試験での見分け方
- 似た選択肢の整理
- 単一の身体所見だけで重症度を判断しない
- 事例問題では文脈を優先する
- 単一の身体所見だけで重症度を判断しない
- 事例問題では文脈を優先する
- 単一の身体所見だけで重症度を判断しない
- 事例問題では文脈を優先する
- 単一の身体所見だけで重症度を判断しない
- 事例問題では文脈を優先する
- 単一の身体所見だけで重症度を判断しない
- 事例問題では文脈を優先する
- まとめ
- 参考資料
- Yamashun|臨床心理士・公認心理師
- 公認心理師試験の過去問解説を続けて読む
問題
神経性やせ症に伴う身体変化として適切なものを1つ選ぶ問題です。選択肢には、産毛の減少、血圧の上昇、体温の上昇、脈拍の増加、骨密度の低下が示されています。
選択肢の要点
- 産毛の減少
- 血圧の上昇
- 体温の上昇
- 脈拍の増加
- 骨密度の低下
正答
⑤ 骨密度の低下
神経性やせ症とは
神経性やせ症は、エネルギー摂取の制限による有意な低体重、体重増加への強い恐れや体重増加を妨げる行動、体重や体型に関する認知の問題などを特徴とする摂食障害です。心理面だけでなく、低栄養によって全身に医学的な合併症が生じ得ます。
なぜ骨密度が低下するのか
骨は固定された組織ではなく、形成と吸収を繰り返しています。神経性やせ症では、低体重やエネルギー不足、性腺機能の低下、成長因子の変化などが重なり、骨形成が十分に進まなくなったり、骨量が失われたりします。
特に思春期から若年期は骨量を獲得する重要な時期であり、この時期の低栄養が長く続くと将来の骨折リスクにも関係します。
選択肢① 産毛の減少
①は不適切です。神経性やせ症では、むしろ背中や四肢などに細い産毛が目立つことがあります。これは低栄養や低体温に関連する身体所見として知られています。
試験では「産毛が増える」という一見直感に反する特徴が問われることがあります。「減少」と書かれていれば逆と判断できます。
選択肢② 血圧の上昇
②は不適切です。低栄養が進むと循環動態が低下し、低血圧がみられることがあります。脱水などが加わると起立性の変化も問題になります。
ただし、神経性やせ症の全ての人が必ず低血圧になるわけではありません。本問では典型的な身体変化として、上昇より低下を考えます。
選択肢③ 体温の上昇
③は不適切です。神経性やせ症では代謝の低下や脂肪量の減少などにより、低体温がみられることがあります。寒がりや末梢の冷感として現れることもあります。
発熱が起こらないという意味ではありません。感染症など他の原因があれば体温は上がり得ますが、神経性やせ症そのものに伴う典型的変化としては低体温です。
選択肢④ 脈拍の増加
④は不適切です。重度の低栄養では、身体がエネルギー消費を抑える適応として徐脈を示すことがあります。したがって、典型像は脈拍増加ではなく脈拍低下です。
一方、脱水、感染、強い不安など別の要因で頻脈が生じることはあります。「神経性やせ症では絶対に頻脈にならない」と覚えるのではなく、典型的な飢餓適応として徐脈を押さえます。
選択肢⑤ 骨密度の低下
⑤が正答です。神経性やせ症では骨密度が低下し、骨減少や骨粗鬆症、骨折リスクの上昇につながることがあります。NICEのガイドラインでも、神経性やせ症における低骨密度への対応が独立して扱われています。
骨への影響は「女性ホルモンだけ」ではない
神経性やせ症では無月経や性腺機能低下がみられることがあり、エストロゲン低下は骨量減少の一因です。しかし骨密度低下はそれだけで説明できません。低体重、エネルギー不足、IGF-1などの内分泌変化、骨形成低下など複数の要因が関わります。
体重回復が重要になる理由
低骨密度に対しては、骨だけを個別に見るのではなく、神経性やせ症そのものの治療と栄養状態の回復が重要です。NICEも、低骨密度を予防・治療する主要な方法として健康的な体重またはBMIへの到達・維持を重視しています。
徐脈・低血圧・低体温はセットで整理する
試験では、低栄養によって身体機能が「省エネルギー化」するイメージを持つと整理しやすくなります。心拍数は低下しやすく、血圧も低下しやすく、体温も低下しやすいという方向です。
したがって「血圧の上昇」「体温の上昇」「脈拍の増加」という選択肢は、典型像と逆方向です。
産毛はなぜ目立つのか
低体温に対する身体の反応として、細い産毛が増えて目立つことがあります。これはlanugoと呼ばれます。選択肢①の「産毛の減少」は典型像と反対です。
月経や性腺機能の変化
低栄養が続くと視床下部―下垂体―性腺系にも影響し、月経異常や性腺機能低下がみられることがあります。現在の診断では無月経が必須条件というわけではありませんが、身体的影響を理解する上では重要な関連所見です。
消化器症状
神経性やせ症では、胃排出の遅延、腹部膨満感、便秘などの消化器症状がみられることがあります。食事への不安と身体的不快感が相互に影響し、食事量の回復を難しくする場合もあります。
皮膚・毛髪の変化
皮膚の乾燥、脱毛、産毛の増加などがみられることがあります。低栄養が全身に及ぼす影響の一部として理解すると、個別の所見を暗記しやすくなります。
医学的重症度の評価が重要
神経性やせ症は心理的な問題だけではなく、循環器、内分泌、骨、電解質など全身への影響を伴う可能性があります。心理支援を行う場合でも、医療機関との連携や身体状態の把握が重要です。
公認心理師が注意したいこと
公認心理師は、体重や食行動だけに注目するのではなく、患者の心理状態や生活背景を理解しつつ、身体的なリスクサインを見逃さないことが必要です。身体状態が不安定な場合には、心理療法のみで対応せず医療的評価につなげます。
「骨密度低下=すぐ骨折」ではない
骨密度が低いからといって直ちに骨折するとは限りませんが、骨の脆弱性が高まり、長期的なリスクになります。とくに成長期の骨量獲得が妨げられることは重要です。
試験での見分け方
神経性やせ症の身体所見では、「低栄養による省エネルギー化」を基本イメージにします。徐脈、低血圧、低体温、産毛の増加、骨密度低下という方向を押さえると、選択肢①〜④の誤りを判断しやすくなります。
似た選択肢の整理
- 産毛:減少ではなく増加・目立つ方向。
- 血圧:上昇ではなく低下しやすい。
- 体温:上昇ではなく低下しやすい。
- 脈拍:増加ではなく徐脈が典型。
- 骨密度:低下する。
単一の身体所見だけで重症度を判断しない
骨密度低下、徐脈、低血圧などは重要な所見ですが、神経性やせ症の医学的重症度は一つの所見だけで決まりません。体重変化の速度、循環状態、電解質、意識状態、摂食・排出行動など複数の情報を医療的に評価します。試験では典型所見の方向性を覚えつつ、実務では総合評価が必要です。
事例問題では文脈を優先する
用語や身体所見を暗記するだけでなく、設問が「最も優先」「最も適切」と尋ねている点を確認します。複数の選択肢が一定の意味を持つ場合でも、その時点の目的や安全性、理論上の焦点に最も合うものを選ぶことが、公認心理師試験の事例問題では重要です。
単一の身体所見だけで重症度を判断しない
骨密度低下、徐脈、低血圧などは重要な所見ですが、神経性やせ症の医学的重症度は一つの所見だけで決まりません。体重変化の速度、循環状態、電解質、意識状態、摂食・排出行動など複数の情報を医療的に評価します。試験では典型所見の方向性を覚えつつ、実務では総合評価が必要です。
事例問題では文脈を優先する
用語や身体所見を暗記するだけでなく、設問が「最も優先」「最も適切」と尋ねている点を確認します。複数の選択肢が一定の意味を持つ場合でも、その時点の目的や安全性、理論上の焦点に最も合うものを選ぶことが、公認心理師試験の事例問題では重要です。
単一の身体所見だけで重症度を判断しない
骨密度低下、徐脈、低血圧などは重要な所見ですが、神経性やせ症の医学的重症度は一つの所見だけで決まりません。体重変化の速度、循環状態、電解質、意識状態、摂食・排出行動など複数の情報を医療的に評価します。試験では典型所見の方向性を覚えつつ、実務では総合評価が必要です。
事例問題では文脈を優先する
用語や身体所見を暗記するだけでなく、設問が「最も優先」「最も適切」と尋ねている点を確認します。複数の選択肢が一定の意味を持つ場合でも、その時点の目的や安全性、理論上の焦点に最も合うものを選ぶことが、公認心理師試験の事例問題では重要です。
単一の身体所見だけで重症度を判断しない
骨密度低下、徐脈、低血圧などは重要な所見ですが、神経性やせ症の医学的重症度は一つの所見だけで決まりません。体重変化の速度、循環状態、電解質、意識状態、摂食・排出行動など複数の情報を医療的に評価します。試験では典型所見の方向性を覚えつつ、実務では総合評価が必要です。
事例問題では文脈を優先する
用語や身体所見を暗記するだけでなく、設問が「最も優先」「最も適切」と尋ねている点を確認します。複数の選択肢が一定の意味を持つ場合でも、その時点の目的や安全性、理論上の焦点に最も合うものを選ぶことが、公認心理師試験の事例問題では重要です。
単一の身体所見だけで重症度を判断しない
骨密度低下、徐脈、低血圧などは重要な所見ですが、神経性やせ症の医学的重症度は一つの所見だけで決まりません。体重変化の速度、循環状態、電解質、意識状態、摂食・排出行動など複数の情報を医療的に評価します。試験では典型所見の方向性を覚えつつ、実務では総合評価が必要です。
事例問題では文脈を優先する
用語や身体所見を暗記するだけでなく、設問が「最も優先」「最も適切」と尋ねている点を確認します。複数の選択肢が一定の意味を持つ場合でも、その時点の目的や安全性、理論上の焦点に最も合うものを選ぶことが、公認心理師試験の事例問題では重要です。
まとめ
第6回午前問36の正答は⑤ 骨密度の低下です。神経性やせ症では低栄養や低体重の影響が全身に及び、徐脈、低血圧、低体温、産毛の増加、骨密度低下などがみられます。試験では、①〜④がいずれも典型的な変化と反対方向になっていることを押さえると解きやすくなります。骨密度低下は長期的な骨折リスクにも関係するため、栄養・体重回復を含めた治療が重要です。

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