公認心理師資格試験 過去問解説 問81 心理学統計:主成分分析
- 2021.09.28
- 公認心理師(第3回) 資格試験
- 心理学統計, 第3回公認心理師試験
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第3回公認心理師試験(令和2年12月20日実施)|一般社団法人日本心理研修センター
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【問81】心理学研究法
問81 個体を最もよく識別できるように、観測変数の重みつき合計得点を求める方法として、最も適切なものを1つ選べ。
① 因子分析
② 重回帰分析
③ 主成分分析
④ 正準相関分析
⑤ クラスター分析
③ 主成分分析
となります。
主成分分析
主成分分析とは、複数の量的な変数に重みをつけて加算することで全体のばらつきを最もよく表す主成分と呼ばれる変数を合成する多変量解析の一種です。
変数を合成するときには、観測された変数から共通点を抽出して、合成変数として集約していく統計手法といえます。
合成変数はお互いに独立している(相関関係などがない)とされます。
ざっくりと図に表すと以下のようになります。
簡単に説明すると、観測された複数の変数(原因)から、合成変数(結果)を集約していく手法です。
主成分を抽出する際に、共通項を重みづけて計算をしていくわけですね。
主成分分析をすると、個人の観測データをこのようにグラフで示すことができるようになります。
例えば、第1主成分も第2主成分も高いのがA、どちらも平均的なのがDというように、個人の特性が識別がしやすくなるのが特徴です。
主成分分析では分散を用いて共通性を説明していくことになります。
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まとめ
第3回公認心理師資格試験の問81は、主成分分析に関する問題でした❗️
主成分分析には以下の特徴があります💡
- 観測された複数の量的な変数に重みをつけてお互いに独立している主成分を抽出することで、個体の特性を識別できる統計学的手法
- 観測変数(原因)⇨主成分(結果)という関係性がある
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