公認理師資格試験 過去問解説 問19 社会的再適応評価尺度

公認理師資格試験 過去問解説 問19 社会的再適応評価尺度

第5回公認心理師試験の過去問や正答は以下のサイトで入手可能です。

第5回公認心理師試験(令和4年7月17日実施)|一般社団法人日本心理研修センター

公認心理師資格試験の過去問をしっかりと振り返ることで「自分に必要な知識は何か」を知るための手がかりとしてくださいね!

【公認心理資格試験】試験勉強の仕方。ブループリントに記載されている出題割合で勉強の範囲を狭めない方がいい理由について解説します!

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問19 T. Holmes らの社会的再適応評価尺度において、LCU 得点〈Life Change Unit score〉が最も高く設定されているライフイベントを 1 つ選べ。

① 親友の死

② 近親者の死

③ 配偶者の死

④ 本人の怪我や病気

⑤ 経済状態の大きな変化

出典:第5回公認心理師試験(令和4年7月17日実施)|一般社団法人日本心理研修センター
正答は ③ 配偶者の死

社会的再適応評価尺度

勉強している男女のイラスト

社会的再適応評価尺度(Social ReattuStrrlent Rating Scale:SRRS)は、Holms, T(ホームズ)とRahe, R(レイ)によって作成されたライフイベントのストレスの程度を測定するものです。

それぞれのライフイベントには、Life Change Unit Score(LCU得点)という数値が割り当てられており、「結婚」を50としたときに他の出来事が相対的に何点がを示すもので、このLCU得点が高いライフイベントの経験が多いほど、ストレスの程度が強いとされています。

代表的なライフイベントとLCU得点に関して抜粋してみました。

ライフイベントLCU得点
配偶者の死100
離婚73
別居65
拘留63
親族の死63
個人の怪我や病気53
結婚50
経済状態の大きな変化38
親友の死37

これを見ると、今回の問題の選択肢はすべて上に含まれていますね。

  • ① 親友の死        37
  • ② 近親者の死       63
  • ③ 配偶者の死       100
  • ④ 本人の怪我や病気    53
  • ⑤ 経済状態の大きな変化  38

よって、最もLCU得点が高いのは、「配偶者の死」となります。

社会的再適応評価尺度(SRRS)では、配偶者や自分の家族(特に家庭を持った際)に関する出来事が、LCU得点の高い傾向にあります。

以上のことから、選択肢③「配偶者の死」が正当となります。