公認理師資格試験 過去問解説 問19 社会的再適応評価尺度
- 2023.02.18
- 公認心理師(第5回)
- 第5回公認心理師試験
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第5回公認心理師試験(令和4年7月17日実施)|一般社団法人日本心理研修センター
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問19 T. Holmes らの社会的再適応評価尺度において、LCU 得点〈Life Change Unit score〉が最も高く設定されているライフイベントを 1 つ選べ。
① 親友の死
② 近親者の死
③ 配偶者の死
④ 本人の怪我や病気
⑤ 経済状態の大きな変化
出典:第5回公認心理師試験(令和4年7月17日実施)|一般社団法人日本心理研修センター
社会的再適応評価尺度
社会的再適応評価尺度(Social ReattuStrrlent Rating Scale:SRRS)は、Holms, T(ホームズ)とRahe, R(レイ)によって作成されたライフイベントのストレスの程度を測定するものです。
それぞれのライフイベントには、Life Change Unit Score(LCU得点)という数値が割り当てられており、「結婚」を50としたときに他の出来事が相対的に何点がを示すもので、このLCU得点が高いライフイベントの経験が多いほど、ストレスの程度が強いとされています。
代表的なライフイベントとLCU得点に関して抜粋してみました。
ライフイベント | LCU得点 |
配偶者の死 | 100 |
離婚 | 73 |
別居 | 65 |
拘留 | 63 |
親族の死 | 63 |
個人の怪我や病気 | 53 |
結婚 | 50 |
経済状態の大きな変化 | 38 |
親友の死 | 37 |
これを見ると、今回の問題の選択肢はすべて上に含まれていますね。
- ① 親友の死 37
- ② 近親者の死 63
- ③ 配偶者の死 100
- ④ 本人の怪我や病気 53
- ⑤ 経済状態の大きな変化 38
よって、最もLCU得点が高いのは、「配偶者の死」となります。
社会的再適応評価尺度(SRRS)では、配偶者や自分の家族(特に家庭を持った際)に関する出来事が、LCU得点の高い傾向にあります。
以上のことから、選択肢③「配偶者の死」が正当となります。
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