公認理師資格試験 過去問解説 問31 「医療法で規定されている医療提供施設」について

公認理師資格試験 過去問解説 問31 「医療法で規定されている医療提供施設」について

第4回公認心理師試験の過去問や正答は以下のサイトで入手可能です。

【令和3年10月29日14時】第4回公認心理師試験(令和3年9月19日実施)合格発表|講習・試験・登録|一般財団法人 日本心理研修センター 公認心理試験

公認心理師資格試験の過去問をしっかりと振り返ることで「自分に必要な知識は何か」を知るための手がかりとしてくださいね!

【公認心理資格試験】試験勉強の仕方。ブループリントに記載されている出題割合で勉強の範囲を狭めない方がいい理由について解説します!

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【問31】「医療法で規定されている医療提供施設」について

問31 医療法で規定されている医療提供施設として正しいものを一つ選べ。
① 保健所

② 介護老人保健施設

③ 市町村保健センター

④ 地域包括支援センター

⑤ 産業保健総合支援センター

出典:第4回公認心理師試験(令和3年9月19日実施)|一般社団法人日本心理研修センター

正答は ②

② 介護老人保健施設

選択肢の解説

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①保健所

保健所の法的根拠は「地域保健法」となります。

地域保健法に基づき、都道府県・政令指定都市・中核市・特別区に設置されています。

その主な役割は、地域住民の健康を支えることで、難病や精神保健に関する相談、結核・感染症対策、薬事・食品衛生・環境衛生に関する監視指導などの専門的な業務があります。

②介護老人保健施設

介護老人保健施設は「医療法」に基づく医療提供施設です。

「老健(ろうけん)」とも呼ばれています。

介護を必要とする高齢者の自立を支援するために、医師による医学的な管理や看護・ケアなどを提供する施設を指します。

ちなみに、「医療法」第1条に病院・診療所・介護老人保健施設・調剤薬局が医療提供施設として規定されています。

③市町村保健センター

市町村保健センターは「地域保健法」に基づいて、健康相談、保健指導、健康診査など、地域保健に関する事業を地域住民に行うための施設です。

市町村に設置されています。

保健所との大きな違いは、保健所は行政機関としての色合いが強いため、健康相談や保健指導などの統括を行う役割を担うことが多く、基本的には直接的な対人援助(保健サービス)は行いません。

一方で、市町村保健センターでは、地域住民に対して保健サービスを提供します。

④地域包括支援センター

地域包括支援センターは「介護保険法」に基づいた施設です。

主に地域内在住の高齢者を対象として、介護・医療・保健・福祉などの側面から支える「総合相談窓口」として機能しています。

⑤産業保健総合支援センター

産業保健総合支援センターは、産業保健に関わる人に向けて、産業保健に関する幅広いサービスを無料で提供している公的機関です。

その対象は、産業医・産業看護職などの産業保健関係者となります。

厚生労働省管轄の独立行政法人労働者健康安全機構が全国各都道府県に設置しています。