公認理師資格試験 過去問解説 問135 健康日本21第二次
- 2023.02.25
- 公認心理師(第3回)
- 保健医療分野に関する法律・制度, 保健医療領域, 第3回公認心理師試験
第3回公認心理師試験の過去問や正答は以下のサイトで入手可能です。
第3回公認心理師試験(令和2年12月20日実施)|一般社団法人日本心理研修センター
公認心理師資格試験の過去問をしっかりと振り返ることで「自分に必要な知識は何か」を知るための手がかりとしてくださいね!
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問135 健康日本 21第二次において、こころの健康として数値目標が設定されている精神障害として、適切なものを2つ選べ。
① 依存症
② 気分障害
③ 適応障害
④ 発達障害
⑤ 不安障害
出典:第3回公認心理師試験(令和2年12月20日実施)|一般社団法人日本心理研修センター
健康日本21とは
健康日本21とは、
健康日本21は、新世紀の道標となる健康施策、すなわち、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実現することを理念としている。この理念に基づいて、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図るものである。
出典:健康日本21(総論)|厚生労働省
とあります。
健康日本21では、「栄養・食生活」「身体活動・運動」「休養・こころの健康づくり」「歯の健康」「たばこ」「アルコール」「糖尿病」「循環器病」「がん」の9分野でそれぞれ具体的な数値による目標を設定しています。
そして、2013年度から「健康日本 第二次」が開始されました。
第二次の基本的な方針は以下の通りです。
- 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
- 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)
- 社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上
- 健康を支え、守るための社会環境の整備
- 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善
こころの健康について
健康日本21第二次の「こころの健康」に関する事項は、休養・こころの健康|厚生労働省が詳しいので、目を通すと良いでしょう。
さて、こころの健康に関してまとめると以下のようになります。
- 自殺者の減少
- 気分障害・不安障害に相当する心理的苦痛を感じている者の割合の減少
- メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合の増加
- 小児人口10万人当たりの小児科医・児童精神科医師の割合の増加
したがって、本問題の回答は「気分障害」と「不安障害」になりますね。
まとめ
健康日本21第二次(2013年から)における「こころの健康」に関する目標は、
- 自殺者の減少
- 気分障害・不安障害に相当する心理的苦痛を感じている者の割合の減少
- メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合の増加
- 小児人口10万人当たりの小児科医・児童精神科医師の割合の増加
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